朝、ちょっと混み目の電車に、
乗っていた時のこと。
鼻息がフガフガ言ってる、
180cmくらいのデカめのおじさんに、
圧迫されていたので、
早く着かないかなと、
ぼーっとしていたら、
僕の前にあった広告が目に飛び込んできました。
それはどんな広告かというと、
ちょっとエロネタ多めの週刊誌ではなく、
(つい見ちゃうよね)
かわいいアイドルが宣伝している脱毛サロンではなく、
(これもつい見ちゃうよね)
神奈川県の逗子、葉山、横須賀エリアである、
三浦半島の観光案内だったのです。
ざっくり一言で言うと、
「三浦半島にはこんな絶景があるよ!!
おいしい食べ物があるよ!!
アクティビティも充実してるよ!!
だからおいでよ~!」
的な内容だったのです。
「どこが宣伝しているんだろう、
三浦半島のどっかの自治体かな~」
と思って、
広告主が誰なのかを見ると、
なんと、、、
京急電鉄だったのです。
つまり、
「三浦半島って最高だぜ~!
だから行きたくなったら京急使ってね!」
という広告だったのです。
こんなよくある広告の話を、
なんでしているのかというと、
実はこの広告の中に、
あなたの商品やサービスを売るための、
大事なエッセンスが詰まっているからです。
これはどんな商品でもそうですが、
お客さんに買ってもらうために大切なのは、
実はその商品そのものの特徴や機能を、
伝えることではありません。
だってそうでしょ?
「京急の車内ってこんだけあったかいんだよ!
座席は超フカフカなんだよ!
つり革はこの素材使ってて持ちやすいんだよ!」
って力説されても、
絶対乗らんでしょ?(笑)
もしかしたら、
電車男みたいな一部の電車マニアなら、
そそられるのかもしれませんが、
まあ一般的に乗りたくなる人は、
ほぼおらんはずです。
じゃあ商品の機能や特徴を伝えるよりも、
圧倒的に何が大切なのかというと、
その商品を使ったことでやってくる「未来」です。
僕らが、
「そうだ、京都行こう!」
と思うから新幹線を使うように、
「三浦半島っていいな~行ってみたいな!」
と思うから京急を使うように、
あなたの商品を買うお客さんも、
あなたの商品を使うことでやってくる「未来」が欲しいから、
買ってくれるのです。
新幹線が「京都」という目的地に行くための、
手段であるように、
京急が「三浦半島」という目的地に行くための、
手段であるように、
あなたの商品も、
お客さんが望む「未来」という目的地に行くための、
手段なのです。
でも商品が売れないときって、
商品が悪いってよりも、
この「未来」がちゃんと伝わってないときが多いのです。
だから、
ちゃんとお客さんに伝えてあげよう。
大丈夫。
あなたが一生懸命作った商品なんだから、
すばらしいに決まってる。
お客さんにとっても、
すばらしい「未来」が待っている。
その「未来」を、
お客さんにちゃんと伝えてあげて、
一生懸命作った商品をしっかり届けていこうね。