小学生くらいの子どもの頃のこと。
僕は母方のおじいちゃん・おばあちゃんっ子でさ、
夏休みとか冬休みとかは、
ずっと泊まりに行っていて。
「もうずっとおじいちゃんちにいたい!」
と思うほどすごく楽しかったのです。
なので、休みが終わって、
帰らなきゃいけないときになると、
いつも泣いていました(笑)
(かわいい、俺!)
泣くほどおじいちゃんちが好きだったわけですが、
今考えると、
別に特別なことをしたわけではないんですよ。
みんなでスーパーに買い物に行って、
本屋さんに寄ってマンガを買ってもらい、
最後はコメダ珈琲でコーヒーを飲んで帰る。
そんな何気ない時間が、
すごく幸せで好きだったんだな~と思うのです。
このように、
きっと本当の意味で、
人生の思い出に残るのって、
「何気ない時間」だったりするんですよね。
テーマパークで遊びまくったとか、
海外リゾートに行ったとか、
高級ホテルのアフターヌーンティーでお茶したとか、
そういう、
わかりやすく楽しいイベントも、
人生には必要だけどさ。
きっとそれよりも、
日常的な時間が大切で。
朝、子どもとせわしなくバタバタ準備をしながら、
家を出るまでの時間。
いつものスーパーで、
恋人と一緒に買い物をする時間。
友達とお茶をしながら、
お互いの夢について真面目に語る時間。
そういう「何気ない時間」が、
本当の意味での幸せなんだよね。
幸せはきっと、
濃い味じゃないんですよ。
もっと薄味なのです。
ソースとかマヨネーズとかケチャップとか、
そういうわかりやすいガツンとした濃さじゃなくて、
おだしやうまみのような、
よ~く味わないと味わえない薄さなのです。
薄いしわかりにくいから、
見落としそうになりますが、
だからこそ味わい深さがあります。
薄味の幸せ、大事にしてくださいね。